leather

革工房Manlyのこだわり

使用する革・縫い糸

ManLyで取り扱う素材は、天然素材の為生きていた時に付いた傷等があります

ボケ~ッと歩いてズッコケて出来たオチャメな傷。大事なものの為に戦った時の男の勲章や母の愛情。人間に連れて行かれる時に必死に抵抗した命がけの傷。人間と同じように傷は生きていくうえでのさまざまなストーリーを連想させます。ManLyで取り扱う素材は、天然素材の為多少の傷・血管の筋やシワ等があります事をご了承下さい。どんな人生(牛生?)を過ごしてきたのかな?なんて事を想いながらご使用して頂けると幸いです。是非、本物の革製品を手にして育てる喜びを味わって下さい。 もちろん、その他の革(ピッグスエード・パイソン・・・等)でも作成可能です。お好きな色・質感でオーダーを承っております。

使用材料

ヌメ革(サドルレザー)アンチックキップディアスキン

サドルレザー(ヌメ革)は、全25色ご用意しています

天然素材でなめされた、ハリとコシのある革です。使えば使うほどに馴染み、味わいのある色に変色し、艶が増す。この事を、経年変化やエイジングと呼びます。注文後、手染めにて染色します。革の吟面(表面)だけ染まり、床面(裏側)やコバ(側面)はナチュラルです。

当工房で使用している染料は、水溶性の染料を使用しています

成分の特性上、染色後は鼻にツンとくる酸っぱい臭いがしますが、しばらくすると消え、革本来の匂いになります。 ※黄色系の染料は、成分の特性上、黒っぽい点が出る事がありますが不良品やカビではございませんのでご安心ください。

ナチュラルも他の全ての色も、味わい深くエイジングしていきます。上記染料の調合も可能ですので、「黄色の強い黄緑」とか「落ち着いた橙色」とか「赤みの強い紫」等の色目も出せます

アンチックキップは、全6色をご用意しています

クロムなめし → クロム抜き → タンニンなめし → 染色 → 手揉みによるシボ加工 など手間をかけてなめしたキップ(生後6ヵ月から2年くらいの子牛)は、カーフに次いでキメ細かく美しい上質な革です。なめしの段階で、革の中・裏まで色のついている「芯通し」になります。比較的柔らかく、独特のシボ感やアンチックな色ムラがある革です。

ディアスキンは、全4色をご用意しています

なめしの段階で、革の中・裏まで色のついている「芯通し」になります。とても柔らかくて、もっちり・しっとりしていて肌触りが良く、強靭で通気性もあります。レザーのカシミアともいわれる鹿革です。 耐水性・通気性のある革ですが、吟面(革の表面)に傷がつきやすい革ですのでお取扱いには十分お気を付け下さい。

※閲覧環境により画像の色と異なる場合がございます。又、染料の入荷次期や革の入荷ロットにより色目が若干変わりますのでご了承ください。

縫い糸

ステッチは、シニュー糸(生成り)、ポリエステル糸20色ご用意しています

ManLyの手縫い作品の縫製は、手縫い専用糸「シニュー糸」(生成り色のみ)・たっぷりロウをすり込んだ丈夫な全20色のポリエステル糸の0番・5番を用い、作品に合った縫製でお客様の拘りを形にします。耐水性があり、強度もある糸です。 ミシン縫製の場合も、作品に合った縫製をするため、0番から20番の丈夫なポリエステル糸を各色揃えています。

金具

金具は、3種類をご用意しています

金具には、どんな革にも自然に溶けあい、若者に人気な「ニッケルメッキ」、経年変化が楽しめ、大人の雰囲気漂う「真鍮」、高級感があり女性に人気な「金メッキ」の3種類がございます。(一部ご指定できない商品もあります)

パッチ縫い付け

ミーティングパッチや、購入したワッペンなど、お気に入りのベストやバッグ等に縫い付けたいけど、どうすればいいの?と、お困りの方。ManLyで縫い付け出来ます。四方八方自由自在に縫える「八方ミシン」ミシンを導入しましたので、広い範囲で対応できます。 お気軽にお問い合わせください。

革について

革の豆知識

動物の皮は、柔軟性に富み非常に丈夫ですが、そのまま使用するとすぐに腐敗したり、乾燥すると板のように硬くなり柔軟性がなくなります。この大きな欠点を樹液や種々の薬品を使って取り除く方法を「鞣し(なめし)」と言います。革を柔らかくする。という漢字そのものですね。鞣していない状態を「皮」と呼び、鞣したものを「革」と呼び区別しています。皮から革へ加工する(なめす)のには3つの方法があります。

タンニンなめし

植物の渋(タンニン)に2~3週間漬け、じっくりと浸透させる事によって革になる。職人の勘に頼る部分も多く、高価だが丈夫でコシのある革になる。経年変化が楽しめるのがこのなめし方の魅力。

クロームなめし(クロムなめし)

塩基性硫酸クローム液という化学薬品に漬ける事によって、短時間で革になる。色も種類も豊富。柔軟性があり伸びが大きく弾力があり、軽量。比較的安価で加工でき、現在ほとんどの革製品がこの方法でなめされる。

コンビなめし

タンニン+クロームのコンビネーション。両方の良いとこ取りで比較的安価。

革の専門用語

革の表面の事を「吟面(ギンメン)」、 革の裏側の事を「床面(トコメン)」、 革の断面の事を「コバ」とよびます。 革の大きさの単位は「ds(デシ)」とよばれ、 10㎝×10㎝角で1dsです。

革製品の取り扱い

革製品は、使えば使うほど味わいが出てくる素材ですが、扱い方を間違ったり、手入れを怠ると、寿命が極端に短くなってしまいます。革製品を末永くご愛用頂く為にも、簡単な手入れや保管方法をご紹介します。

保管

最も気になるのが、カビです。長く保管する時はカビの栄養分になってしまう汚れやホコリをできるだけ除去することが大事です。時々、汗やアカを湿ったタオルで拭くのも1つの方法です。天気の良い日に陰干しして、水分を少なくしてから保存するのも大切です。ナフタリンなどの防虫剤は、直接触れると変色したり接着部が剥がれたりすることがありますので、使用しないで下さい。

雨や水に濡れたら

乾いたタオルで叩くようにして水気を除き、風通しの良い場所で陰干しします。濡れた革は熱に弱いので、ストーブやヒ-ターなど高温には近づけないで下さい。乾燥すると、変形することが多いので、できるだけ変形しないように形を整えてから乾燥して下さい。一度中まで濡れてしまった革を乾燥すると、革の油分が不均-になって、部分的に硬化することがあります。革用のクリーム等、を柔らかい布につけて輪を描くように軽く擦り込みます。ただし、クリームでシミになることもありますので、見えにくい部分で試してから使用して下さい。